マンション選ぶの際に、
建物のグレード
をチェックするのに、どこを見ればいいのか教えて欲しい。
こんなテーマに関する記事です。
マンション選びの際に、そのマンションのグレードが気になるところです。
マンションのグレードをチェックする際の、いくつかの視点を記載しています。
マンション選びの際は、できるだけ、
建物のグレードの高い
物件を選ぶことが大切になってきます。
グレードの高いマンションは、資産価値もさることながら、
実際に居住した際の満足感
にも、影響します。
マンションは、グレードの高いものから、いわゆる、ローコストで建築したマンションまで、そのレベルは様々です。
なかには、ローコストで建築しているにもかかわらず、
価格だけ高めの物件
も存在します。
また、例えば、中古物件の場合、販売価格は最終的に、
売主さんの意向
が反映されますので、
建物のクオリティーが販売価格に反映されていないケース
もあります。
ただ、建物の仕様の細かい状況は、なかなかはわかりづらいものですし、専門知識も必要になってきます。
そんなときに、外観からでも、いくつかの箇所をチェックして、
建物のグレードをみる
ことはできます。
下記に順に説明していきます。
マンションの外壁に関して
マンションの外壁は、主に、
・タイル張り
・吹き付け塗装
・ALCパネル
になります。
「タイル張り」
一番望ましいのは、
「タイル張り」
です。
「タイル張り」は、防水性・耐久性・耐候性が高く、見た目の高級感もあります。
同時に、建築費も高くなります。
「吹き付け塗装」
逆に、
「吹き付け塗装」
は、建築費を低く抑えることができます。
しかしながら、修繕の際には塗り替えが必要となり、建築後のコストは高くなります。
(タイル張りのマンションでも、場所によって一部吹き付けで仕上げている場合もあります。)
「タイル張り」と「吹き付け塗装」
そのマンションを建築する際に、
建築費は高いけど、長期的なメリットのある「タイル張り」を選択
しているのか、
建築費を低く抑える為に「吹き付け塗装」を選択
したのかによって、そのマンションの設計の方針を推察することができます。
当然、グレードの高いマンションは、
「タイル張り」
になります。
「ALCパネル」
「ALCパネル」は、軽量気泡コンクリートのパネルの建材のことで、
軽量化が必要な高層マンションの上層部の外壁
に使用されています。
これは、構造上、必要なことになります。
外階段に関して
マンションの外階段も、建物本体と同じ、
RC(鉄筋コンクリート)造
の場合が多いですが、なかには、
外階段だけ、鉄骨造
のケースがあります。
外階段を後からくっつけたような形状の場合です。
鉄骨造の外階段の場合、
・定期的に補修(塗装等)をしないと、錆びるリスクがある
・外階段を使うときの音の問題(特に夜間)
・見た目の問題
などのデメリットがあります。
それでも、鉄骨で設計しているということは、やはり、コスト的なことが起因していると推察されます。
ベランダの手すりの立ち上がり
一般的には、手すりの立ち上がりは、
建物本体と同じRC(鉄筋コンクリート)
と
採光性を考えた強化ガラスなど
を組み合わせて設計します。
また、手すり部分を、デザイン性を優先して、目隠しを兼ねた強化ガラスをメインにして設計する場合もあります。
ただ、中には、
縦格子の手すりのみで施工
しているようなケースもあります。
この場合、見た目にも、チープな印象になる他、特に、高層階の場合、
・足元の視覚的な点
・安全性の点
からみても、あまり良いとは言えません。
こういった造りの場合も、建築コストの面が起因していると推察されます。
天井の高さ
複数のマンションを内見すると、
あきらかに、天井が低い
と思われるような物件に出会うことがあります。
この場合、
居住スペースの快適性よりも、階数を増やすことを優先して設計
していると推察できます。
マンションなどの背の高い建築物の場合、規制により、高さの制限があります。
その高さの制限の中で、階数をなるべく多くとることで、住戸数が増えることになります。
ただ、その場合、
天井が低めの設計
になってしまうというデメリットがあります。
つまり、結果的に、
居住性より、マンションを分譲する側の経済的理由を優先している
ということになります。
その場合、天井や床を、2重天井や2重床ではなく、
直天井、直床
といった形式で設計する場合が多く見受けられます。
そういったマンションの場合、他にも、居住性を考慮していない箇所がある可能性もありますので、注意が必要と言えます。
直天井、直床に関しては、下記サイトでも説明しています。
まとめ
マンションが、どのような方針で設計されているかについては、細かい箇所まで把握することは難しいですが、少なくとも、
上記に記載しているようなポイント
については、容易にチェックすることができます。
もっとも、それらは、マンション選びのひとつの参考材料に過ぎませんが、ひとつの目安にはなります。
また、その他、高級な物件の場合。
コンシェルジュサービス
フィットネストレーニング機器
シアタールーム
といった仕様になっているケースもあります。
しかしながら、こういった仕様は、実際に使用しない場合も考えると、過剰なサービスになる場合もあります。
その場合でも、管理費には、こういったコストが反映されてしまいますので、その点も含めての判断するようにしましょう。
以上、「マンションのグレード」をチェックするについてでした。