マンションを購入したあと、
その資産価値が下がらないか
が心配。。
こんなテーマに関する記事です。
マンションを含めて、建築物は、基本的に、経年によってその価値が低下していきます。
ただ、物件によっては、売却時における価格相場が、なかなか下がりにくい物件もあります。
人気物件、資産価値の高い物件ということになります。その要因について、わかりやすく説明しています。
マンションや、住宅の場合は、経年により、その資産価値は、徐々に低下していきます。
ただ、マンションのなかには、
なかなか価格が下がりにくい物件
があります。
また、状況によっては、
分譲時より価格が高い物件
もあります。
もっとも、その時の、
景気動向、地合い
にも左右されます。
それでも、類似の物件を比較する中で、
高めの価格を維持しているケース
は存在します。
その背景としては、やはり、
需要と供給の関係
で、
需要の高い物件が、価格が下がりにくい
ということになります。
マンション選びの際には、そういった、
価格の下がりにくい要因
も考慮しておくことで、類似の物件との比較において、
将来的なリスクを軽減すること
が期待できます。
下記に、その要因を記載します。
マンションの立地について
マンションの場合、
駅から近い
ということで、購入を検討されるケースが多いと言えます。
駅から徒歩5分や、なかには、徒歩3分といった物件もあります。
そういった物件は、
その便宜性
が、そのマンションの付加価値となります。
逆に、駅から15分以上かかる物件や、あるいは、バスの利用が必要な物件は、マイナスの影響を与える可能性があると言えます。
もちろん、そういった物件でも、例えば、
眺望が良いなど
の他の付加価値があるケースもありますので、一概にはいえません。
ですので、物件ごとの状況を見極めての判断にはなりますが、いずれにしても、駅近かどうかは、非常に重要な要件となります。
下記の、
最寄駅からの所要時間とマンション価格の相関性
に関するデータは、参考になります。
災害のリスクに関して
2020年10月に、武蔵小杉タワーマンションの
浸水事故
がありました。
多摩川の増水により、下水道管を逆流した泥水による浸水で、タワーマンションの地下の電気設備が、被害にあったというものです。
このエリアは、
多摩川の流路が変わったことによりできた土地
で、
「旧河道」という種類の地形
とされています。
こいった「旧河道」は、
周囲の土地よりも低い地形
となっており、災害リスクの高いエリアと言えます。
こういったことがあると、そのマンションの資産価値に影響を及ぼすことになります。
市町村では、通常、
ハザードマップ
といって、災害に関する資料を提供しています。
マンション購入の際には、必ず、そういった災害に関するデータをチェックしましょう。
建物に関して
やはり、マンションによって、そのグレードには、差がでてきます。
例えば、外観からでも、
・外壁がタイル張りかどうか
・バルコニーや外廊下(共用部分)の腰壁がコンクリート(RC)になっているかどうか
・屋外階段もコンクリート(RC)でしっかり作っているかどうか
といった点でも、そのグレードがわかる場合もあります。
また、
バルコニーや外廊下(共用部分)の腰壁が、コンクリート(RC)ではなく、全面、金属金物の場合
や、あるいは、
非常階段が、コンクリート(RC)ではなく鉄製の階段
といったマンションの場合は、どちらかというと、ローコストで仕上げることを意識した建物と言えます。
その他にも、
階高と、床や天井のつくり
も、そのマンションの設計方針によって違いがでてきます。
もちろん、
・階高に余裕があり、
・2重天井、2重床
の物件のほうが、良いと言えます。
逆に、居住性より、住戸数を多く確保したい場合には、
結果、階高が低くなる傾向
があり、結果、
直床、直天井
の構造になる傾向があります。
直床、直天井とは、スラブとよばれるRCの構造床(天井)に、
直接、床材や天井の造作をする
というものです。
それに対して、2重天井、2重床は、
スラブとよばれるRCの構造床(天井)と、床、天井の間にスペースを設けて施工
します。
そのことにより、そのスペースに、配管、配線等を配置でき、居住スペースもすっきりとたものになります。
管理体制
「マンションは、管理で買え」ということが言われるように、管理がしっかりとされているマンションは、その資産価値もプラスになります。
当たり前のお話しにはなりますが、管理がしっかりとなされていると、
そのマンションでの生活が快適になる
ということになりますので、仮に売却する際には買い手がつきやすくなり、結果、それが価格面にも良い影響がでることになります。
注意;投資目的の所有者が多い物件
投資目的の所有者の多い物件の場合、結果、分譲賃貸という形で、
賃貸での入居者
が多くなります。
結果、ゴミ出しルールなどが徹底できないような事例もあります。
また、投資家のなかには、
管理費や修繕積立金
を滞納するようなケースもあります。
そういった物件には、注意が必要です。
まとめ
マンションの購入を検討される際には、複数の物件を比較検討されることになります。
最終的に、候補にあがった物件が複数あるような場合には、
上記に記載したようなポイント
も含めて、比較検討されてみても良いでしょう。
いずれにしても、複数の視点から慎重に検討されることをお勧めします。
以上、「マンション選びの際の資産価値についての説明」でした。