マンションの、
管理面
についてくわしく知りたい。
こんなテーマに関する記事です。
マンションの購入する際には、管理がしっかりとなされているかどうかも気になるところです。
マンションの場合は、建物や共有部分を「管理組合」で管理します。
その内容もあわせて、わかりやすく説明しています。
マンションを購入する際には、そのマンションが、
しっかりと管理されているかどうか
は、重要なポイントになります。
ここでは、マンション管理について、
その形態や内容
とあわせて、
チェックすべき主なポイント
について説明しています。
マンション管理について
マンションの場合、建物の共有部分や敷地などは、
管理組合
が管理するということになります。
マンションは、いわゆる「集合住宅」になり、
各住戸の部分(専有部分)は、それぞれの所有者が、単独で所有
し、
階段、エレベーター、給排水管、エントランスや駐車場といった共有部分は、区分所有者全員の共有物
という扱いになります。
ですので、共有部分は、
区分所有者全員で管理する
ということになり、その為に、管理組合がつくられているわけです。
このことは、区分所有法という法律でも定められています。
第20条 第11条第2項の規定により規約で共用部分の所有者と定められた区分所有者は、区分所有者全員(一部共用部分については、これを共用すべき区分所有者)のためにその共用部分を管理する義務を負う。 この場合には、それらの区分所有者に対し、相当な管理費用を請求することができる
区分所有法
また、マンションを購入した後は、自らも、管理組合の組合員になります。
マンション管理の形態
マンションをどのように管理するのかについては、管理組合で決めることになりますが、その実務的な部分については、
専門の会社に委託する場合
と、
管理組合が直接管理する場合(自主管理)
にわけることができます。
専門の会社に委託する場合
専門の会社に委託する場合については、
そのマンションを分譲した際の関連会社
が委託されて管理するケースが一般的になります。
例えば、
株式会社長谷工コーポレーションが施工したマンション
の場合、管理会社は、
株式会社長谷工コミュニティ
になっているような場合です。
しかしながら、昨今は、管理組合の方針で、
管理会社を変更するようなケース
も増えてきました。
管理会社については、不正などを起こすケースもありますので、しっかりとチェックすることが大切です。
【参考】マンション管理会社の不正事例
管理組合が直接管理する場合(自主管理)
団地などでは、
自主管理
の場合があります。
自主管理の場合は、マンションの管理会社への管理委託はせずに、
管理組合の直接管理
になります。
その場合は、
・管理事務所の運営
・管理費や修繕積立金の金銭管理
といった業務も、管理組合が行うことになります。
管理組合の役割について
管理組合の役割としては、主に、
ハード面
と
ソフト面
にわけることだができます。
ハード面
マンションのハード面の管理については、
日常の管理
と
中長期的な管理
に分かれます。
日常の管理については、
建物内の清掃、管理
などがなります。
駐車場や駐輪場、ゴミ置き場、その他の共用部分が対象となります。
中長期的な管理については、
修繕計画
に基づいて、建物のメンテナンスを行います。
ソフト面
ソフト面の管理としては、
・管理規約などのルールの改善
・トラブルが発生した際の迅速な対応
・金銭面の管理(収支管理)
といったことがあります。
マンションの管理規約も、状況にあわせて追記、変更が必要な場合があります。
例えば、「マンション内の住戸の民泊の禁止」といった規約などのその一例です。
このような管理規約の改善を行うのも、管理組合の仕事となります。
マンションの管理面のチェック
マンションの管理面について、ある程度は、内見の際にチェックできる箇所もあります。
例えば、下記のようなポイントをチェックすることで、管理面のレベルがわかる場合があります。
建物の外観
建物の外観を見て、
しっかりと修繕がなされているかどうか
をチェックすることができます。
例えば、
外壁のタイルが剥離していて、そのままになっているような場合
は、管理がなされていないと言えます。
基本的に、管理水準の高いマンションは、建物の不具合箇所があった場合、迅速に対応します。逆に、放置しているような場合は、うまく運営なされていないと言えます。
共用部分の清掃状況
ゴミの集積場や、共用廊下など、共用部分の清掃状況もチェックしておきましょう。
例えば、ゴミ置き場が乱雑な状態になっていたり、収集されない大型ゴミなどが放置されていたりすると、管理水準が低いと言えます。
また、駐輪場も同様に、しっかりと管理がなされているか確認しておきましょう。
掲示板の内容
通常、エレベーターホールなどに、掲示板が貼ってあります。
そこに、住民向けの告知事項が書いてありますので、その内容もチェックしておくと良いでしょう。
さいごに
マンションの管理のレベルは、
住みよい環境づくり
はもとより、
そのマンションの価値を高める為
にも、非常に重要なことと言えます。
マンション選びの際には、複数の物件を見て、その管理状況を比較することで、物件ごとの違いがわかる場合もあります。
いずれにしても、マンション選びの際には、管理面も含め、その物件のロケーションや室内の状況、眺望など、
複数の視点
で検討されることが大切になってきます。
以上、マンションの管理面についてでした。